最低賃金とは？

平成２８年１０月１日から順次、すべての都道府県で改定地域最低賃金額が発効され、改定額の全国加重平均は８２３円となり、平成２７年度から２５円の上昇となりました。
これは、比較可能な平成１４年度以降で、最大の上げ幅となります。

最低賃金については、「ニッポン一億総活躍プラン」（平成２８年６月２日閣議決定）において、「年率３％程度を目途として、各目GDP成長率にも配慮しつつ引き上げていく。これにより、全国加重平均が1,000円となることを目指す。このような最低賃金の引上げに向けて、中小企業、小規模事業者の生産性向上等のための支援や取引条件の改善を図る。」と示されています。
厚生労働省では、最低賃金の引上げに向けて、中小企業・小規模事業者に対するさまざまな支援策を実施しています。

 最低賃金というと、「最低時給」をイメージすることが多いと思いますが、バイトやパートだけではなく
正社員にも適用されます。

厚生労働省で紹介している月給の最低賃金方法は以下の通りです。

例）　労働時間　／　日　：　８時間
　　　年間労働日数　　　：　２５０日
　　　〇〇県の最低賃金　：　時給８５０円

　　　基本給　　　　　　：　１２万
　　　職務手当　　　　　：　３万円
　　　通勤手当　　　　　：　５千円
　　　時間外手当　　　　：　３万５千円
　　　合計　　　　　　　：　１９万

上記の事例で計算すると、
①最低賃金の対象とならない賃金を除き計算します。除外される賃金は通勤手当、時間外手当。
　（職務手当は除外されない）
　１９万円 ー（５千円+３万５千円）＝１５万円

②ここに最低賃金を考慮に入れて計算します。
　（１５万円×１２か月）÷（２５０日×８時間）＝ ９００円＞８５０円
　１８０万円 ÷２，０００時間 ＝９００円となり、最低賃金である時給８５０円を超えているため、
　最低賃金以上という計算式になります。